練習のための練習
昨日、午後、多摩ニュータウンエリアの中学校の部活の様子を見に3校を回ってみた。その中の一校は、今度の春の東京都大会に出場する学校である。以前は自分もその指導に係わっていたが、現在は友達が外部指導員で現代のサッカーを指導している。若い先生も意欲的に新しいトレーニング方法を取り入れていて、ここ3年くらいの間に、常に上位にいく強豪校になってしまっている。それ以前は、どこにもある普通の中学のサッカー部だった。
その中学の練習を眺めていて強豪高校とか大学のサッカー部のようなミニゲーム中心の練習をやっていた。そのミニゲームはある一定の条件がつけてあるゲームだ。選手達の動きははつらつとしている。この学校のサッカー部も昔は、普通の中学のサッカー部がやるようなプツプツ切れた所謂、技術トレーニングとか、体力トレーニングが主だった。
練習時間の大半を使って坂道ダッシュだったりしたが、現在はそういう非効率的なことは全くやっていないようだ。体力トレーニングは全く必要ないわけではないが、なにより、まだ筋肉、骨格のしっかりしていない中学生には不必要と言うより有害で、それより、ミニゲームを真剣にやってその中で同時に体力トレーニングを兼ねたほうがずっと良い。
そして、次の学校に行ってみた。この学校は最近、2校が統合された学校であるが、そのためか、生徒達がパスの練習をしたり、ヘディングの練習をしたりしているだけだった。顧問の先生もいなかったからこうなのかもしれないが、昔ながらの練習のための練習をしているサッカー部だ。
最後にもう一校、行ってみたが、この地区ではセンスの良い学校として評判のある学校だが、ちょっとみたサッカー部の練習は、顧問の先生も居ず、生徒達が、順番でゴールに向かってシュートの練習をしていた。シュートの様子をみていて、非常に良いシュートが打てる選手が多いと感じたが、これは小学時代のこの地区のサッカークラブで身につけたものだろうと感じた。
この3校の練習を見て、最初の学校がダントツに強い理由はやはりゲーム中心のトレーニングをやっていることだと分かる。ゲーム中心の練習は、面白いし、やる気が出てくるし、誰も練習に参加でき遊んでいる時間がない。
他の2校も地区大会では常にそこそこの成績をおさめる。それは、同じようなセンスの無いトレーニングをやっている中学には勝つということだ。ヘタ同士では、生徒達一人ひとりは決してヘタではないから勝てる。しかし、センスの良いトレーニングをしている一段レベルが上の学校には絶対に勝てない。
このブログで何度もゲーム中心のトレーニングが一番良いと書いてきたが、そういう本来のフットボールをやっている国で当たり前のトレーニングが、この国の学校の部活の練習では普通ではない。
サッカーはゲームだということがまず最初にないと、次のステップが世界の常識とは外れてしまう。なんども書くが、キャッチボール、バッティング、ノック、フィールディング、などのブツブツに切れた野球のトレーニングを真似たサッカーのトレーニングをやっても効果は少ない。やはり本当のサッカーのトレーニング方法を理解している人が非常に少ないなと感じる。
4対4のミニゲームが基本だ。そのゲームを観察して足りない技術を抽出して技術トレーニングするのが最もサッカーらしいトレーニングだ。そして、最後はまたミニゲームに戻る。楽しいことをやっていると、それは練習ではないと思うのが日本人の生真面目さかもしれない。![]()
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