いつの時代に運動部だったか
現在、自分は中学生とも、20代の社会人とも、30代、40代、50代、60代以上の先輩連中ともサッカーをする機会がある。まさに、サッカーは年代を超えたスポーツだと思う。ところが、やる年代によってサッカーの雰囲気が違う。それはなぜか。
団塊の世代が子供だった50年代は、アジアののどかな田舎の日本だった。それは東京でも、地方では多少の差があっただけで、貧しかったけど、のどかであったと思う。そこでやられた、日本全国の草野球もまだのどかなベースボールで、団塊の世代のサラリーマンがプロ野球が大大好きなのはこれがベースにあるだろう。
60年代は、Always三丁目の夕陽に描かれている時代以後の日本が高度成長に邁進していく時代だ。今の中国みたいな時代で、東京オリンピックが開催され、スポーツも、大松監督の女子バレーボールに代表されるようにまさに根性、根性、特訓、特訓の戦前の軍隊のようなプロトタイプが形成された。この時代、戦前の軍隊を実際に知っていたか、経験していた人が多分、指導者だったので、スポーツはすぐその雰囲気になったと思う。
70年代になると梶原一騎原作の”赤き血のイレブン”というサッカー漫画が始まった。メキシコ五輪の銅メダルの勢いをかってのサッカーブームを受けてのサッカー漫画一号だが、坊主頭のイレブンの根性漫画と言ってもいいかもしれない。
この時代には巨人の星も、アタックナンバーワンもあり、スポーツは根性だった。この時代にサッカーを実際にやった希少価値の人達は、どの年齢でやったかも関係してくるだろうが、中学、高校だったとしたら、フットボールではなく、例外を除いて日本式蹴球だっただろう。
80年代になると、漫画では、キャプテン翼が始まる。80年代というのは、文化的にちょっと余裕が出来てきた時代かもしれない。キャプテン翼で、サッカーを目指すようになったプロのサッカー選手も何人もいるそうだ。サッカーは根性ではなく、本来のフットボールの雰囲気に気がつき始めた時代かな。トヨタカップが始まって、ごくまだ少数派だが、世界の本当のサッカーは、国内のサッカーとは違うことを知り始めた時代だろう。この時期、中高生だった人は、現在、30代の終わりから40代の始めか。
90年代は、シュートという画期的な漫画が生まれた。93年にJリーグが開幕する。我が子はこのシュートの時代とともにサッカーで大きくなった。根性とか忍耐とかそういう言葉ではなく、サッカーの本当の楽しさと、ゲームの厳しさが描かれている。
2000年になって、格別なサッカー漫画は登場していないようだ。2000年になって、時代がぐちゃぐちゃになってしまったようだし、政治も経済も素人劇場になってしまった。
自分はこの2000年に入って、最も先端のサッカー教育を受けたと思っている。だから、実年齢はほんとに団塊だが、サッカーのフィーリングが合う人が、例外を除いて、近い年齢の人にほとんどいない。だから中学生や高校生とサッカーをしているとほんとに楽しい。
それぞれの時代にやった青春のサッカーが一番だと誰も思っているだろうから、日本のサッカーが理想的になって、サッカーカントリーになるにはまだ80数年かかる。![]()
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